しゅばいん・げはぷと

こんにちは……(全てネタバレ)

『ロッキー ザ・ファイナル』に違和感(など覚えたくないが……)

クリードの新作に備えて、最近『ロッキー』シリーズを見返した。と言っても、3,4,5,ファイナル、だけで、1,2は(特に1は昔見過ぎたので)見なかった。3,4は昔よりも面白く感じ、5,ファイナルは昔ほど楽しめなかった(もちろん楽しんだが)。 …

ドイツ語マラソン(ミステリー篇)

『法人類学者デイヴィッド・ハンター』をドイツ語で読み終えた(ドイツ語題は“DIE CHEMIE DES TODES”だが、そもそもこの本はもともと英語で書かれたもので、英題は“THE CHEMISTRY OF DEATH”である)。ミステリーである。 法人類学者デイヴィッド・ハンター (…

一人称と三人称

最近は相変わらず『法人類学者デイヴィッド・ハンター』のドイツ語版(“DIE CHEMIE DES TODES”)にかかりきりだ。知らなかったのだが日本語訳でどうやら500ページ近くあるようで、わりとすぐに読み終えられるだろうと思っていた私は、甘く見ていたと言わ…

『クワイエット・プレイス』

『クワイエット・プレイス』を見た。傑作だろう。最近は映画に限れば面白いものばかりにあたっている。 アイディアやストーリーや演出の妙などは一見すれば自明なので、ここでは触れない(というより、そういうことについて語る気にならないだけか)。例のご…

最近考えた外国語勉強法

最近のドイツ語の勉強。どれが面白いドイツ語の本かを調べるのがめんどくさかったので、省略のされていない(ungekürztと検索)オーディオブックがある本を選んだ。たしか、アマゾンの検索結果の一番上に出てきたのが“DIE CHEMIE DES TODES”で、問題なさそう…

『スカイスクレイパー』という僥倖

最近、映画を見すぎている。疲れているのだろう。『アントマン&ワスプ』に『ザ・プレデター』……2つとも見なくていい映画だった(つまらなかった)。ドウェイン・ジョンソンが好きなので『スカイスクレイパー』もそうであったら嫌だなぁと心配していたのだ…

『THIS IS US 36歳、これから』

THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから DVDコレクターズBOX 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 発売日: 2018/02/21 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を見る 海外ドラマの『THIS IS US 36歳、これ…

大傑作『寝ても覚めても』

『寝ても覚めても』を見た。大傑作! こういう完成された作品についてはもう何も言うことない。とにかく面白いので、とにかく見るべきである。 とはいえ、ほんのちょっとだけ本作の印象を書くと「人間の描けている黒沢清」といった感じであった。もっとも、…

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』を見た。傑作。面白かった。原作の韓国映画は昔に見たはずだが、覚えていない(楽しかったというのは覚えているが)。 大根仁の前作『SCOOP』もかなり面白かったが、しかし今回はあのミソジニーじみたハードボイルドとは打って…

『検察側の罪人』

『検察側の罪人』を見た。この監督(原田眞人)の映画は初めてであったが、なんとも微妙といった感じだった(たぶん、もっと良い作品があるのだろうとは思うのだが)。本作は一言で言うと、ゴジラの出てこない『シン・ゴジラ』。つまり、端から理解される気…

『小さい魔女』を(原書で)読んだ

またドイツ語で(児童書だが)本を読んだ。オトフリート・プロイスラーの『小さい魔女』(“Die Kliene Hexe”)である。ドイツ語のレベルとしては、おそらくケストナーの児童書よりも簡単だと思われる。が、ケストナーのほとんどの児童書が「大人も読める」(…

永井均の新刊を(頑張って)読んだ!

世界の独在論的存在構造: 哲学探究2 (哲学探究 2) 作者: 永井均 出版社/メーカー: 春秋社 発売日: 2018/08/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 永井均の新刊の『世界の独在論的存在構造 哲学探求2』を読んだ(それにしても、冗談みたいに哲学…

『ファービアン』を読了

大体二週間を使ってケストナーの『ファービアン』(原題“DER GANG VOR DIE HUNDE”)を読んだ。ドイツ語の原書である。かなり厳しい戦いだったが、一日20ページぐらい読み、どうにか気が狂う前に読み終えることができた。 ドイツ語でケストナーによる児童書…

今夏一番『インクレディブル・ファミリー』

『インクレディブル・ファミリー』を見た。今夏一番の面白さであるのは間違いないだろう(もっとも、今年の夏は映画は不作だと思うが……)。ヒーロー子育てが楽しい、バトルが楽しい、とにかく楽しい。唯一残念に思ったのは、悪役の動機の部分。それも、ある…

『ファービアン』または“DER GANG VOR DIE HUNDE”の途中経過

ケストナーの『ファービアン』を読んでいる。いや正確に言うと、『ファービアン』の完全版である“DER GANG VOR DIE HUNDE”を原書で読んでいる。完全版というのは、『ファービアン』は(ケストナーの意に反して)けっこう文章を修正・削除されている版らしく…

『ウインド・リバー』『BLEACH』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』感想

最近立て続けに『ウインド・リバー』、実写版『BLEACH』、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を見たが、どれもパッとしなかった。今またドイツ語でケストナーの小説(今回は大人向けの本)を一日20ページぐらい読んで急速にドイツ語慣れしよ…

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を見た。感想:つまらなかった。 久々に〈何もない〉映画を見たなぁ。もちろんストーリーはあった、アクションはあった、恐竜はいた、しかし、依然として何もなかったのだ……。いわば、存在はあった、しかし中身がなかっ…

『未来のミライ』感想

『未来のミライ』を見た。全体としてみると、なかなか面白かった。 しかし最初に言っておかなければならないが、主人公の男の子(くんちゃん)の声、ひどかった……。最初から最後まで大人の女の声にしか聞こえず(くんちゃんと未来のミライ、同世代の女の声に…

ケストナー『五月三十五日』感想

ケストナーの『五月三十五日』を原書("Der 35. Mai")で読んだ。ケストナーの児童書はこれで3冊目。どうやら日本語版は絶版らしいが、結構よかった。 5月35日という実際にはない日に、主人公の少年とその叔父が南太平洋へと馬に乗って旅をする。目的地に至…

独検2級合格!

今まで語学は好きだったものの、テストの類はホントに嫌いであまり受けてこなかった。並々ならぬ時間を語学に注いでいるので(主に読書)、テストで点が悪かったりすると気分が悪いからだ。toeicは5,6年前に受けたが(そんなに悪い点ではなかった)、ドイツ…

『ザ・リング リバース』

『ザ・リング リバース』を見た。感想。 ザ・リング リバース(字幕版) 発売日: 2018/04/27 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る もちろん(!)出来は良くなかったが、まぁ『リング』大好き人間としては楽しめないこともなかった。しかし、後…

『エイリアン:コヴェナント』の不可能性

結構前の映画だがリドリー・スコット監督の『エイリアン:コヴェナント』をDVDで見た。感想、というか、ちょっとこれに関連して考えた(考えられる)ことを。 エイリアン:コヴェナント (字幕版) 発売日: 2017/12/13 メディア: Amazonビデオ この商品を含む…

タバコについて

3ヶ月ほど禁煙していたが、先週あたりからまたちょこちょこタバコを吸い始めてしまっている。もっとも、2日に1本ぐらいのペースで、しかも1箱(400円)買って1本吸い、残りは全部水につけて捨てているのだが。それでも、もう喫煙体質に戻ってしまっているの…

『ゲット・アウト』から『ブラックパンサー』へ

『ゲット・アウト』をDVDで見た。くだらなかったが、けっこう面白かった。 この映画でなにか考えさせるところがあるとすれば、それはあの一家、というかあの地域の人間らがなぜ黒人を選んだのか、その理由であろう。劇中で主人公の体を乗っ取ろうとする盲目…

ドイツ語原書マラソン

約10日ほど休みがあるので、その間にドイツ語の原書を一冊読もうと計画した。予定していた本(ケストナーの"Der 35. Mai")が休みの初めに届かなかったので、うちにすでにあった(そして昔挫折した)同じ著者の”Das fliegende klassenzimmer”(『飛ぶ教室…

『海を駆ける』

『海を駆ける』を見た。素晴らしかったが、あまり言うことはない。 インドネシアが舞台の話で、海から人間(日本人)の形をした神様(でいいんだと思う)がやってきて良いも悪いも様々な奇跡を起こし、そしてまた海に帰って行く、というもの。それに四人の若…

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

全く期待していなかった『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』を見たので少し感想。事前に予想していた通り、全く内容のない映画だった。今までにないことに挑戦して完全に失敗し退屈な作品になったエピソード8からは打って変わって、今作『ハン・…

「ひとりごと」BUMP OF CHICKEN

最近またBUMP OF CHICKENを聴き直しているが、なかなかいい。今のところ一番新しいアルバムの『butterflies』もなかなかいいが、やっぱり思春期(だったっけかな?)の頃に聴いていたものは格別。特に『orbital period』の(藤原基央の)思考の煮詰まり感は…

高橋ヨシキさんについて

今、シュティルナーの『唯一者とその所有』の原書読みをまた再開した。といって、ケストナーの“Der 35. Mai”が届くまでの短い期間だが(間違えて変な業者に頼んだせいでなかなか届かない)。ともあれ、『唯一者〜』は電子書籍で読んでいるのだが、そのkindle…

Amy Cross "Stephen"

Amy Crossの"Stephen"を読んだ。英語である、ホラーである。前回の記事(ホラー作家Amy Crossを知る者(たち?) - であ・あいんつぃげ)が4月24日だから、ちょびちょび読んだ結果読み終わるのに少なくとも2ヶ月以上はかかったことになる(どう考えたっ…