であ・あいんつぃげ

こんにちは……

陰惨(気)な『ギャングース』

『キャングース』を見た。あまりにも陰惨で、陰気で、見るのが辛くなった。
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とはいえ、こうも映画内に暴力が溢れているのは、暴力描写というものが監督は好きなのだろうという身も蓋もない動機を考えないことにするなら、一種の誠実さが理由なのだろう。つまり、この世界は本当に悲惨なことで溢れているのだから、悲惨にして何が悪いのか、といった主張である。

それはその通りであると思うが、しかし、(あらゆる意味での)暴力描写が目立ちすぎてはいなかったか? どころか、所々漫画チックであって(漫画原作であるとはいえ)、誠実さという言い訳が使えない場面も多々あった(そもそもからして、それは言い訳に過ぎないとは思うが)。主人公3人が妙に堅実で真面目で辛気臭かったこともあって爽快感もほぼなかった(ラストですら、カタルシスを半減させられるとは!)。しかし、現実の辛さを容赦なく描いているのだから主人公3人はこれでいいのだ、と言われるかもしれない。しかし、であるなら再び、あのオーバーな暴力描写は何なのだと問いたくなる。

というわけで、結局のところ、ただただ気が滅入る映像を見せられている気分になった。それも、現実の悲惨さを知ったから「ではない」。真面目なのか、それとも暴力を楽しみたいのか、どっちつかずだったのことが、そしてその狭間でちょくちょく顔を覗かせた「言い訳」が私の気を滅入らせたのだ。

しかし、東浩紀似のトラックドライバーが出てくるのは必見だ!!