であ・あいんつぃげ

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ドイツ語マラソン(ミステリー篇)

『法人類学者デイヴィッド・ハンター』をドイツ語で読み終えた(ドイツ語題は“DIE CHEMIE DES TODES”だが、そもそもこの本はもともと英語で書かれたもので、英題は“THE CHEMISTRY OF DEATH”である)。ミステリーである。

 

法人類学者デイヴィッド・ハンター (ヴィレッジブックス)

法人類学者デイヴィッド・ハンター (ヴィレッジブックス)

 

 

法人類学者、というのは聞き慣れない肩書だが、要は警察の捜査などにおいて、死体やその周りを(生理学的な手法ではなく)観察して、死因は何か、凶器は何か、いつ死んだか、などなどを推測する仕事らしい。とはいえ、この設定は本書においては大して役に立ってはいないように思われる。が、別に気になるほどでもなかった。

しかしまぁ、ドイツ語の勉強のため、という付加価値がなければもはや絶対に読まないタイプの小説だった。いや、私はもはやほとんど小説は英語とドイツ語の勉強のためにしか読まなくなってしまったのだが(小説単独の価値にもはやあまり惹かれることがなく、外国語の勉強、という付加価値が必要になってしまったのだが)、それにしてもこういう先が気になって仕方がない系のミステリーは日本語で読み通すのは逆に困難であっただろうと思う。というのも、先に書いたように本書は法人類学者による緻密な現場検証などが主題ではなく、あくまで伏線に次ぐ伏線、そして回収、クリフハンガーに次ぐクリフハンガー、そして「驚きの」展開によって魅せるミステリー(というか海外ドラマ的なにか)なので、面白いのだがだんだん馬鹿らしくなってくる。まるで永遠と欲望を一つ一つ叶えていくがいつまでも不満足のまま、という仏教的人間理解のメタファーでもあるかのように、あまり中身のない話が過剰に面白く語られており、虚しい。

とはいえ、こういう娯楽小説はしばしば苦痛を伴う語学の勉強として読んでも飽きないし、難易度的にちょうどよく、(おそらく)文芸作品なんかよりは一般的な表現に触れることもできるから、もっと早くに読んでおくべきだった(調子に乗って異様に難しい本から始めてしまうたちなので…)。

 

Die Chemie des Todes: Ungekuerzt

Die Chemie des Todes: Ungekuerzt

 

 

The Chemistry of Death: (David Hunter 1)

The Chemistry of Death: (David Hunter 1)