しゅばいん・げはぷと

こんにちは……(全てネタバレ)

最近考えた外国語勉強法

最近のドイツ語の勉強。どれが面白いドイツ語の本かを調べるのがめんどくさかったので、省略のされていない(ungekürztと検索)オーディオブックがある本を選んだ。たしか、アマゾンの検索結果の一番上に出てきたのが“DIE CHEMIE DES TODES”で、問題なさそうだったからそれを買ったのだが、後になってこの本、英語で書かれた“THE CHEMISTRY OF DEATH”のドイツ語訳だと知った……多分、洋書読みが趣味の人間にも二通りいると思うが、その外国語で書かれているのならそれが違う言語からの翻訳でもなんでも構わないと思う人と、原書がその外国語で書かれていないと意味がない考える人である。私は明らかに後者で、例えばハリー・ポッターをわざわざドイツ語で読もうなどとは夢にも思わないわけだが(もちろん、ここではハリー・ポッターはよく知られている英語の本の一例として出しているだけで、ハリー・ポッターがつまらないから読まない、と言いたいわけではない。つまらないとは思うが)、まぁ買ってしまったので仕方なく読んでいる。とはいえ“DIE CHEMIE DES TODES”は面白い。レベルの低い外国語学習者のうちは、やはりこういった先が気になって仕方がないものがちょうどいいのだろう。そのうち歯応えを求めて「文学」に向かうわけだが。

それはさておいて、オーディオブックを使うと、日本語の字幕を見ながら外国語の映画を見るという楽しみが本でもできてしまうと最近発見した(多くの外国語学習者にとっては既知?)。どういうことかと言うと、なんてことはない、日本語訳の本を見ながら外国語のオーディオブックを聞く、ということである。これは映像がないだけで、映画を字幕ありで見るのと同じで、しかも映画より単純に言語量が多いから、ドイツ語の映画でいいのが見つからないなあと思っていた私には良い発見であった。英語は(もちろん勉強のためではないが)映画を見まくったおかげでリスニング力はまぁまぁついたと思うので、同じ原理でドイツ語が勉強できるのは嬉しい。このリスニングの勉強法がいいのは、意味は日本語で瞬時に入ってくるので、聞き取る方に意識を集中できることにある(意味を考えているうちに次の文が始まってしまって、なんにも聞き取れなくなるということに身の覚えのない人などいるだろうか?)。私の場合は予め本の当該箇所(主に気に入ったチャプター)をドイツ語で読んだ後にこのリスニング法に入るが、もっと簡単な読み物ならいきなりリスニングしてもいいかもしれない。

 

法人類学者デイヴィッド・ハンター (ヴィレッジブックス)

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