であ・あいんつぃげ

こんにちは……

ドイツ語原書マラソン

約10日ほど休みがあるので、その間にドイツ語の原書を一冊読もうと計画した。予定していた本(ケストナーの"Der 35. Mai")が休みの初めに届かなかったので、うちにすでにあった(そして昔挫折した)同じ著者の”Das fliegende klassenzimmer”(『飛ぶ教室』)を課題の本にした。児童書とはいえ、この間原書で読んだ『点子ちゃんとアントン』よりずっと分量が多く語彙も豊富であるからなかなかの強敵である。ともあれ、前に結構長い前書きは読んだから、p.22からのスタート、p.175までだから150ページぐらいを10日のうちに読むことになる。一日15ページぐらい読めばいい計算だが、もちろん毎日その分量読めるわけではないから、読める時間がある日は20ページを目指す。

6月29日
p.22~36、初日から20ページ(ノルマ)頑張れなかった。ただ、ちょうど一章分を読んだことになる。

6月30日
p.37~40、一日中外出していたので、あまり読めなかった。

7月1日
p.41~60、20ページ達成。

7月2日
p.61~80、そろそろ、この本が『点子〜』よりもずっと面白いのが明らかになってきた。最初は登場人物が多くて(なにぶんドイツ語で読むだけでも大変なので)名前とキャラクターを一致させるのに苦労したが、今はそれぞれの言動を通してキャラがくっきりとした印象。乱暴者と臆病者の友情や、この子どもたちと先生との関係など、ホロッとしてしまった。やはり、前はこの本がつまらなく感じたのは、ただ単にドイツ語力が不足していたということなのだろう。

7月3日
p.81~104、午前中は用事があったが、ノルマ以上をこなすことができた。結構な分量を短期間に読んでいるので、何回も同じに単語に数時間のうちに出会い、結構自然と語彙を吸収して結果として読むのも早くなっているようだ。主人公らが信頼を置いている学校の先生と、その近くに住む世捨て人的な男との関係が明らかになった。毎回毎回ある特定の授業をするときにある特定の冗談を言う先生を、そのことを逆手に取って生徒たちがその先生をバカにし、先生が意気消沈してクラスを出て言ってしまうというエピソードは悲しいが、その話を得意げにする上級生たちを快く思わない子どもたちが大多数だったということを含めて、味わい深い。臆病者のUliが勇気を持ちたいと願っている姿は愛おしい。明日は彼のさらなる活躍を読めることであろう。

7月4日
p.105~133、『カメラを止めるな』を見に行ったりしたが(ちなみに、超面白かった!)、楽々ノルマを超えることができた。臆病者のUliは大胆だが馬鹿げた行為をしでかした(乱暴者のMatthiasとの友情はあぁ、泣ける!)。貧乏なMartinはクリスマスに金の関係でうちに帰ることができなくなったり……。あした40ページ読めればこの本を終わらせられるが、さて……。

7月5日
p.134~175、40ページも読み、そして完読! しかし、こんなに焦らなくてもよかったかもしれない。最後はもう物語を楽しむどころか、息も絶え絶え、後頭部がどういうわけか痛くなってきたりした始末。予定より3日ほど早く、つまり一週間ほどで読み終えたことになる! わーい!

ともあれ、なるほど、傑作だと思うと同時に、こういう「良い話」にまだ自分が感動できること自体を嬉しく思った。一つには(いつも言っている通り)、ドイツ語を理解できたという(本の内容とは関係ない)楽しみがこの本に対する私の評価を上げてしまっている面もあるだろうが、他方で、ケストナーが物語の中に「苦味」を入れ忘れていないことも私を素直にしているのだろう。本作で言えば、世捨て人のNichtraucher(禁煙者)やJohnnyが抱えている傷はがそれだろう。彼らは(もはや)不幸ではないかもしれないが、だからといって傷が消えるわけではない。ケストナーはそれを消そうなどと思って物語を書いていない、それが好ましい。

 

 

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)

 

 

 

Das fliegende Klassenzimmer

Das fliegende Klassenzimmer