であ・あいんつぃげ

こんにちは……

『ファントム・スレッド』


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ファントム・スレッド』を見た。うーん、最近は『ランペイジ』のような全くの無意味な映画しか楽しめない、そのような映画こそ楽しめると思っていたが、ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)さすがというべきか、すっかり楽しんでしまった、前に座っていた客の頭が邪魔で字幕が三分の一が常に見えず終始イライラしていたにも関わらず、である。
本作は最後に「意外な展開」が待っている。PTAのような純文学ならぬ純映画作家が「純」であると、高級であるとみなされるのは、まさに今作の「意外な展開」が象徴的だが、王道からのズレ方が絶妙であるからだ。王道(というか、常識的物語展開)に対するアンチテーゼとまではいかないが、王道というわけでもない、その微妙なズレに満ち満ちたお話。そのようなバランス感覚を持った作品こそが現代作られる物語の中ではアート的だとされているのだろう。しかし一度それはただ現行の主流に対するズレに過ぎないではないかと思ってしまったら、そこから「アート」という価値が剥ぎ取られてしまうのは必然なので、私は鑑賞前は今作を楽しめるか心配していたのであった。
それは完全に杞憂だった! ただの娯楽として楽しめたからである!