しゅばいん・げはぷと

こんにちは……(全てネタバレ)

感想

『FFT』再訪

『ファイナルファンタジー・タクティクス(FFT)』を今再びプレイし、そしてクリアした。ちなみにPSP版(獅子戦争)。 アルティメットヒッツ ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争 - PSP 発売日: 2009/07/30 メディア: Video Game アルティメット ヒ…

『ポポロクロイス物語』再訪

ゲームを断捨離するなんてことはもう諦めて、『ポポロクロイス物語』の1と2を十年ぶりぐらいにプレイし、二週間ほどでクリアした。ノスタルジーで胸が痛い。 ポポロクロイス物語2 発売日: 2000/01/27 メディア: Video Game ポポロクロイス物語 PlayStation…

ドイツ語原書マラソン『はてしない物語』篇・途中経過

コロナで仕事がなく金がないこともあって、ゲームからは距離を置き(「見る」ことはあっても「やら」ない)、またドイツ語で読書を始めた。ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』である。ゲームから離れてファンタジー不足気味だったので、面白く読んでい…

『仏教3.0を哲学する バージョンⅡ』

『〈仏教3.0〉を哲学する バージョンⅡ』を読んだ。 〈仏教3.0〉を哲学する バージョンII 作者:藤田 一照,永井 均,山下 良道 発売日: 2020/02/25 メディア: 単行本 今回(バージョンⅡ)の目玉はなんと言っても永井均のカント解釈の部分であろう。特に客観的世…

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』を見てきた。評判ほどおしろくはなかった(がつまらなくはなかった)。 見せ場は相当たくさんあるのに(特に前半)物語は鈍重な印象が拭えない。人々があるものを巡って対立するというシンプルなストーリーラインのはずな…

『怠惰への讃歌』バートランド・ラッセル

バートランド・ラッセルの『怠惰への讃歌』という一つの短いエッセイを、英語の勉強もかねて原文で読んだ。(エッセイ集の題でもあるようだが、私が買ったのはこのエッセイだけで、100円程度だった) 怠惰への讃歌 (平凡社ライブラリー) 作者:バートランド …

『ジョジョ・ラビット』

『ジョジョ・ラビット』はいい映画だった。 映画の内容そのものにはなんの文句もないのだが、あえて気になるところを挙げるとすれば、原作との関係である。この作品はアカデミー賞の脚色賞を受賞したわけだが、原作の紹介文やレビューを読んでみたところ、か…

『ドラゴンクエスト8』

相変わらず(外国語の勉強のために)ゲーム実況を見まくっていたら、無性にゲームがやりたくなり、ドラクエ8をたぶん10何年かぶりにやり直してみた。 比較的最近(2、3年前)やったドラクエ11と比較するなら、「ゲーム的な」ストーリーテリングの面白さは明…

『AI崩壊』

入江悠監督なので『AI崩壊』見てきた。タイトルがダサ過ぎるけど(『新幹線大爆破』的なノリなのだろうが。。)、結構良かったと思う。 とはいえ、この手の「スーパーIT技術飽和映画」の宿命としてのバカっぽさから逃れることは出来ていなかったが。つまり、…

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(原題の直訳は『ドン・キホーテを殺した男』。原題の方が、当たり前だが、いい)を見た。かなり好きな作品となった。 本題に入る前にちょっと気になることがあるので書いておくと、この作品を見てる間中、一つ飛ばした…

『ニュー・アース』

エックハルト・トールの『ニュー・アース』の原書を英語の勉強も兼ねて読んだ。 ニュー・アース 作者:エックハルト トール 出版社/メーカー: サンマーク出版 発売日: 2013/07/19 メディア: Kindle版 A New Earth: The life-changing follow up to The Power …

『パラサイト 半地下の家族』

ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』を見てきた。ほんのちょっと感想。 コメディとしては結構笑ったし話の意外性などを考えれば、確かにかなりの良作であったのは間違いない。しかし、これは完全に趣味の領域だが、私としてはどうせやるんなら『…

『ファイナルファンタジー10』

外国語の勉強のためにゲーム実況を見始めて、しまいには再び自分でもゲームをやるようになってしまった。『ファンタジーファンタジー10』を(英語で)やったので、ちょっとその感想。 ファイナルファンタジーX/X-2 HD Remaster - Switch 作者: 出版社/メーカ…

『エターナル・アルカディア』

『エターナル・アルカディア(Skies of Arcadia)』の実況(英語)を見た。 [Vinesauce] Vinny - Skies of Arcadia Legends - YouTube 英語(外国語)の勉強として(RPGの)ゲーム実況を見る際に、そのゲームが自分が知らないものだと結構きつい。ストーリー…

『ファイナルファンタジー7』

相変わらずVinesauceのゲーム実況動画(主にRPG)を見まくって英語の勉強(?)をしている。本も読みたいしそろそろやめようと思うのだが、中毒になってしまってなかなか他のことができない。というわけで、どうせだからVinesauceを通して再体験した懐かしい…

傑作『サマー・オブ・84』

なんとなく気になって見に行った『サマー・オブ・84』はとてつもなく面白かった。 本当に「面白い」の一言に尽きるが、更に何か言うとするなら、久しぶりにストレートにハラハラドキドキ、怖がらせられたなぁ!ということ。どうやら監督は複数人のチームっぽ…

『チャイルド・プレイ』

『チャイルド・プレイ』のリメイク(リブート?)を見たが、微妙だった。 オリジナル版のストーリーは全く覚えていないが、想いのほかハラハラさせられ、とても面白かったことだけは覚えている。今作には痛そうな場面はあったが、そのようにハラハラさせられ…

この夏のバカ映画2本立て

『ワイルド・スピード スーパーコンボ』 言わずと知れた『ワイルド・スピード』シリーズのスピンオフ。バカ映画であることはわかっていたが、そのことをもはや隠そうとさえしない、厚かましいほどのストーリーの稚拙さにはさすがに閉口。そこは曲がりなりに…

ドイツ語マラソン(ゲーム途中リタイア篇)

ドイツ語で哲学の入門書を読んでいたのだが、なんだか疲れてしまったので、『ブレイブリー・デフォルト フォー・ザ・シークエル』という3DSのRPGは言語選択できるというのを聞きつけ、ドイツ語テキスト+英語音声(音声は日本語と英語からのみ選択可)でやっ…

『ハウス・ジャック・ビルト』

ラース・フォン・トリアー監督最新作『ハウス・ジャック・ビルト』を見た。なんと、途中退席してしまった(ある意味、とてもいい客)! たぶん、映画を見る前にしこたまご飯を食べたのと、最前列で見たために常に顔をあげていなければならなかったからだろう…

『旅のおわり世界のはじまり』

『旅のおわり世界のはじまり』は、最近見た映画の中では一番面白かった。とはいえ、良くできた作品とは言えない。黒沢作品の中でもとりわけ変な映画だった(とはいえ再び、それがマイナスポイントにならない凄さが黒沢清にはあるのだが)。 黒沢清監督の映画…

『貞子』

『貞子』を観た。(もちろん?)微妙だった。 文字がまともに読めない人用か、わざわざネット上のカキコミを読み上げたり、記憶力がない人が観客であることが前提なのか、回想シーンを律儀にいちいち入れてくる辺りは、まぁおいておこう。所々よかったと思っ…

『名探偵ピカチュウ』

『名探偵ピカチュウ』を見た(まさか見ることになるとは思わなかったのだが)。 しかし、なかなか楽しめた。なぜ楽しめたかの説明は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の時に書いたこと(『アベンジャーズ/エンドゲーム』 - しゅばいん・げはぷと)の繰り…

「無」の種類(『生まれてこない方が良かったーー存在してしまうことの害悪』について)

『生まれてこない方が良かったーー存在してしまうことの害悪』は結局、すべて読みきれなかった。確かに、苦痛と快楽が非対称だという主張には、著者も書いている通り絶対的な根拠は与えられないだろうが、曲がりなりにもそのことを主張しているのだから、も…

『アベンジャーズ/エンドゲーム』

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見た。うん、面白い! とはいえ、私のアメコミ映画に対するスタンスがちょっと歪んでいるのは否定できない。というのも、私は最近真面目な(というかリアリスティックな)映画にまるで興味がなくなり、むしろ「無意味な」…

『バースデー・ワンダーランド』

原恵一の最新作『バースデー・ワンダーランド』だが、つまらなかった。原恵一ファンとしてはかなりショックな出来と言わざるを得ない。 実を言うと前作の『百日紅』も全然面白いと感じなかったのだが、今作は輪をかけてひどい。『百日紅』はまだ短編の積み重…

『ファイナル・スコア』面白いよ!

『ファイナル・スコア』を見た。面白かった。 ああ、本当に「面白かった」の一語に尽きるような単純な作品であって、言うことがほぼ何もない、スタジアム版の『ダイ・ハード』である。去年公開された『スカイスクレイパー』も面白かったが、それと同種の作品…

『THE GUILTY/ギルティ』は相当よい(し、重い)

『THE GUILTY/ギルティ』を見たが、傑作だと思った。 映画のタイトル通り「罪」を巡る物語だが、これがかなりよくできている。恐るべきことに、罪の起源まで観客にわからせてしまう。キーワードはもちろん「蛇」である。 『ギルティ』という題で、「蛇」と来…

『ファースト・マン』

デイミアン・チャゼル監督の『ファースト・マン』を堪能した。 世界の外を目指す男の話なのに、その彼こそがもう決定的に世界の外などないと観念していて、にもかかわらず月に行くのだがやはりそこもまた世界のうちに過ぎなかったと確認する、そんな物語だと…

おしい!!どうして!!『サスペリア』

リメイク版『サスペリア』を見た。元のは見ていない。 欠点は大きすぎるほど大きく、「おしい」作品であるが、にもかかわらず良いところが良すぎるので傑作であると言わざるを得ない、その意味でもこちらの心を「引き裂く」ような作品であった。 よい点は説…